旅日記北海道編2009 孤高(1)消費者金融の審査において重要視される点は安定した収入や他社の借入・申し込み状況などさまざまです。審査の甘いカードローンはどこなのか、比較サイトで色々と探した上で融資を受けるようにしましょう。
第1日目 山の素人が利尻岳に挑む かつてジョージ・マロリーは、「なぜ山に登るのか?」という問いに、「そこに山があるから。」と答えたのは有名な話だ。
人が山に登るのは、登らないと見られない風景があり、登らないと感じられない達成感があるからだろう。
利尻岳は利尻島に位置する独立峰で、日本百名山の1番目に数えられる。 海の上にそびえ立つ、まさに孤高の山である。 利尻島は以前訪れていたが、島の周囲を二周してみたものの、この島を知るには利尻岳に登らないと本当の姿は見えてこないような気がしていた。だが、登山の知識のなかった俺は、その時は麓から山頂を眺めるしかなかった。
その後、俺は礼文島にはまり、利尻は隣から眺めるだけになっていたが、その時のわだかまりは何となく心の奥底に残っていた。
だが、俺は登山に関して素人である。礼文岳に登ったことがある位だ。 春頃から装備を地道に揃え、昨年同様、足首に重りを付けてトレーニングを開始した。 とりあえず、練習として山に登ってみたくなったので、富士山を選ぶ。 7月中旬、富士登山決行。無事、登頂した。 山の気候の変化の激しさ、リュックの重さ等、何となく、雰囲気をつかんだ気がした。 そして、待ちに待った8月5日。
自宅周辺からのセントレア行きバスは、始発が6時台の1本、次のバスが9時台と、ラッシュ時を外した接続なので、仕方なく6時台のバスに乗る。
7時過ぎにはセントレアに着いてしまい、3時間以上空港で過ごすことになった。
午前9時過ぎ、すっかり定番になった、高山ラーメン「豆天狗」へ。 午前10時、保安検査口へ。今回は、金属探知機が鳴ることなく通過できた。 午前10時15分、時間通り搭乗口へ。時間通りに案内されたのは初めてだ。 機内はガラガラだった。
10時30分、離陸。 客室乗務員も暇らしく、ドリンクを次々持ってきてくた。1回のフライトで4種類もドリンクを飲んだのは初めてだった。 また、写真を撮ってくれたり、「こっちの方が良い風景が見られますよ。」と案内してくれたり、サービス満点だった。
青森を超え、北海道上空へ。右手に朱鞠内湖、左手に天売、焼尻島が見える。空いているので、座席を縦横無尽に動いて写真を撮った。 眼下に、雲海に浮かびあがった利尻岳が見えてきた。こうして見ると凄い山だ。本当に、あんな山を登れるのか?
稚内は快晴。気温は20℃。 バスの接続も良く、すぐにフェリーターミナルに向かった。 午後1時05分、フェリーターミナル着。 利尻行きの便は、3時30分発なので、まだまだ余裕があった。ギリギリで船に飛び乗った前回と比べて、凄い違いだ。
稚内駅近くの北市場で海産物を物色するが、ぱっとせず、副港市場まで足を伸ばす。まだ初日だが、職場向けの質より量の土産や、海産物をまとめ買いし、発送する。 副港市場も以前は活気があり、お得感があったが、今回は今ひとつだった。やはり不景気なのだろう。 前回全く見学できなかった新フェリーターミナルも、ゆっくり見ることができた。手作りパンの店もあり、明日の朝食用にアンパン等を購入した。
待合室で待機する。礼文島行きの乗船が始まると、室内は一気に減った。やはり、礼文島行きは団体客が多いようだ。
しばらく、海風に吹かれ、旅情を楽しんだ後、座敷に戻った。
座敷では、20代前半位の女性が隣だったので、話をしてみる。名寄から一人旅をしているという。利尻は初めてで、島内は自転車を借りて周遊するらしい。
午後5時過ぎ、利尻島に到着。
港には、今日、明日と連泊する「マルゼン」のお兄さんが迎えに来てくれていた。
マルゼンは以前も泊まったことのある民宿だ。
ここは数室個室があり、一人旅でも対応してくれる。
明日に備え、携帯トイレ(400円)を買っておく。
午後6時、お楽しみの夕食だ。 今夜のメニューは、たこしゃぶ、生ウニ、刺身、ナマコ酢、ホタテの味噌汁等だった。 最高級のバフンウニはもちろん美味かったが、出汁にサッとくぐらせてゴマだれで食べる、たこしゃぶが絶品だった。デザートは、グレープフルーツゼリーだった。
食堂では、今日利尻岳に登った老夫婦と、明日登るおっちゃんから情報収集した。
明日、マルゼンから利尻岳に登るのは、俺を含めて3人。一人は同席で夕食を食べたMさん。40代中盤位か。 もう一人はYさん。気難しそうな50代位のおっちゃんだ。 どちらもベテランの風格が漂っていた。俺は基本的には一人で登るつもりだが、何だが気が重くなってきた。 宿に帰って風呂に入る。小さな風呂だが、眼下に海が広がり、ペシ岬が真ん前に見えた。 天気予報だけチェックし、8月5日現在、行方不明の酒井法子の安否が気になりつつも早々とテレビを消す。明日の天気は良さそうだ。
午後9時過ぎには消灯し、明日に備える。だが、気持ちが昂ぶってなかなか寝付けなかった。
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