旅日記北海道編2009 孤高(5)





第5日目 4時間コース




文島3日目。
今日の天気は曇り。だが、午後から晴れの予報だ。

 早朝から騒がしい。オーナーの奥さんが、宿泊者の安否を確認している。
 なんでも、スコトン岬付近の崖下で死体が発見されたらしい。

 宿泊しているのに外のキャンピングカーで寝ていた校長が職務質問される等、平和な礼文島、星観荘が、朝から騒然としていた。

  

 しかし、それはそれで、宿泊者の無事がわかるといつもの星観荘に戻る。

 一便を見送りし、同じく一便で島入りした倶知安のMさん、Bさん、Sさん、M本さんの5人で、4時間コースを歩くことになった。

 浜中から西上泊までは長いアスファルトを歩く。現在、道路工事中で、非常に車の通りが激しい。

 単調な道を抜けると、一昨日訪れた澄海岬のある西上泊に到着した。

 澄海岬の海は、やや波があり一昨日の方が綺麗だった。

  

  

 道場さんの店に再度立ち寄り、たこ天うどん(500円)を食べる。
 コリコリとしたタコのかき揚げが乗っており、美味。知る人ぞ知る逸品だ。
 さらに、俺達にげそ焼きもサービスしてくれた。

  

 鉄府までは、ガレ場を登って下りるコース。
 ここから見る海は、曇っていても美しい。
 遠くゴロタ岬と海を見ながら、星観荘の弁当(S)を食べた。
 なかなか贅沢なシチュエーションだ。

 鉄府の浜で、穴あき貝や流木を拾いながらのんびり北上する。

  

 いよいよ最大の難関、ゴロタ岬だ。

 特に南から北へ向かうゴロタ岬は、天に向かって伸びる階段を延々と登らなくてはならず、多くの旅人の心を折ってきた。
 だが、今回は余力のある状態であるし、皆で写真を撮りながらゆっくり進むので、それ程苦にならなかった。

  

  

  

 思った通り午後からは晴れ、ゴロタ岬からは、利尻岳がくっきりと見えた。

 海の青さ、丘陵の緑が美しい。

  

  

  

  

  

  

 ゴロタ岬を下りると、鮑湖丹を通るコースを選んだ。

 トド島展望台を通るコースもいいが、こちらの寂れた集落を通るコースも味わい深い。

 星観荘を横目にゴールのスコトン岬へ。

 相変わらず天気は良く、利尻岳と礼文岳の両方が並んで見えた。

 トド島を眺め、存分に最果て感を味わった。







  

  

 売店で昆布ソフトを食べる。

 細かい昆布の粒が入っているのだが、思ったより自然にクリームに溶けこんで、なかなか美味しかった。

















 星観荘に帰り、海の見えるウッドデッキで野点をする。
 歩き終えた人達やヘルパーさん、星観荘の娘さんにお茶を振る舞った。


8月9日 礼文島野点  於 星観荘 ウッドデッキ



瓶掛 チタン製ケトル

   southfield製ガスコンロ

茶器 義山

茶杓 銘 星祭 拙作

茶碗 黄瀬戸 森岡なつ作

建水 スタッキングマグ 雪峰 スノーピーク製

茶巾筒 銀

菓子 旅まくら 両口屋製

菓子器 木地 四方盆


 今日も夕方になって雲が出てきたため、残念ながら夕日は見られなかった。

 今晩のメニューは、

   刺身(ルイベ、ツブ)
   メバルの煮付
   ウニ
   ジュンサイの酢のもの
   カボチャのサラダ
   陶板焼き(海老、豚、帆立)
   ホッケのつみれ汁
   スイカ

 この旅最後の夕食なので、ダブルウニ丼の後に、シングルも追加する。
 濃厚なバフンウニを堪能した。

  

 最後の夜、消灯時間ギリギリまでセイコーマートのワイン等を酌み交わした。
 この時間が永遠に続けばいいと思う程楽しいが、明日には愛知に帰らなければならない。
 ベッドに入ると、酔いのせいか瞬時に眠ってしまった。





to be continued…


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