旅日記北海道編2010 楽園 1





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一日目 札幌、小樽




立ちは雨だった。
セントレア行きバスの窓を、激しい雨粒が叩いた。ここでいくら降ろうが、北海道で降られなければ全く問題ないのだが。

 セントレアでは、北海道物産展をやっていた。
 花畑牧場のキャラメルミックスソフトを食べる。義剛を儲けさせるのは癪だったが、なかなか美味だった。

     

 今回の目的地は天売島と焼尻島。北海道を何周もし、ほぼ全域を制覇した俺だが、この両島はまだ行ったことはない。
 行こう、行こうと思いつつ、礼文島にはまってしまったため先延ばしにしていたのだ。

 今回も稚内便と札幌便の両方を押さえていてギリギリまで迷ったが、昨年秋から体調を崩していたこともあり、今年は「頑張らない気楽な旅」をテーマにしようと思って天売・焼尻に決めた。
 礼文島だと頑張って歩きすぎてしまうからだ。

 ANA派の俺だが、今年は応援する意味を込めてJALにした。

 機内は満員だった。
 定刻通りの離陸で厚い雨雲を突き破ると、一気に明るくなった。

 眼下の景色は一面の雲で、景観は全く楽しめかなったが、北海道上空にさしかかって、ようやく雲の切れ間が見え始めた。

 数年振りの新千歳空港に降り立つ。天気は曇りだがけっこう暑い。雨じゃないだけましだが。

 これからJRで札幌に行き、夕食は小樽で食べようと考えていた。

 札幌駅では、丁度礼文島の船泊漁協がホッケを無料で配っていた。
 今年は行けなかったことを心の中で詫びつつ、素通りする。

 札幌でホテルにチェックインし、荷物を置いて身軽になった。
 ラッキーなことに、シングルがなかったからといってツインの部屋を用意してくれていた。

     

 小樽では「魚真寿司(うおまさずし)」へ。

 特上寿司とイクラ丼を注文する。
 サービスで土瓶蒸しが付いて合計3000円。
 小樽の寿司屋は高いイメージがあるが、この店は非常にお得だ。
 もちろん新鮮な寿司は美味だった。
 店のおばちゃんが、「一人で食べると思わなかった。」と驚いていただけあり、イクラ丼もかなり大きな丼で、食べきるのに苦労した。

     

     

 食後はガラスの店等を物色し、小樽運河を撮影する。
 小樽運河はやはり夜になってから、ガス灯が灯ってからが絵になる。

 数年振りの小樽を堪能し、札幌の宿に戻った。

     





二日目 羽幌、焼尻島




朝の札幌は雨。
札幌駅のバスターミナルから朝一番の羽幌行きバスに乗る。
 社内は座席も広く、なかなか快適だった。

 道央自動車道を北上する。小雨はいつの間にかやんでいた。
 途中、砂川SAに立ち寄ったので、「わっさむ かぼちゃの王国」のラムレーズンのドーナツを食べた。しっとりしたケーキのスポンジのような食感だった。

     

 留萌から海沿いに北上する。
 風車と真っすぐな道の、オロロンライン独特の景観が気分を盛り上げてくれる。

 車窓から日本海に浮かぶ天売、焼尻島が見えた。けっこう近い島なのだ。

 3時間以上バスに揺られ、ようやく羽幌に到着した。
 羽幌のバスターミナルはフェリー乗り場から微妙に遠く、10分位歩かなくてはならない。
 フェリー乗り場前まで寄ってくれればいいのに、非常に不親切だ。

 フェリー乗り場に着くとガランとしている。
 嫌な予感がしたが、思った通り次のフェリーまで2時間半も待たなくてはならなかった。
 平日と休日の運航時間を勘違いしていたのだ。
 ガックリときたが、こういう時こそ気分を切り替えなければ。
 とりあえずフェリー乗り場内にある「みなと食堂」で腹ごしらえすることにした。

     

 羽幌は甘エビで有名なので、「甘エビ丼」(1200円)にする。一匹ずつが大きくて、美味だった。

 じっとしていても仕方ないので、羽幌を観光することにする。
 丁度羽幌はお祭りをしていて、ズラリと屋台が並んでいた。型抜きやスマートボールもあって面白い。

     

 次に道の駅「ほっと はぼろ」に行き、温泉入ることにした。茶色く濁ったナトリウム泉で、なかなかいい感じだ。

 午後2時の高速船でいよいよ焼尻に向かう。この船に乗るのはほとんどが天売行きのツアー客だ。どうでもいいが、30分程度の乗船で2820円は高すぎないか?

 しかも、この高速船、小さいせいか物凄く揺れる。船酔いしたことのない俺が気分が悪くなったのだから相当だろう。

 何だかんだで、ついに焼尻島に上陸した。

 焼尻島は一周約12キロの小さな島。
 今夜の宿、「民宿 磯乃屋」に迎えに来てもらう。
 関係ないが、ここのご主人は星観荘の彦さんに外見が似ていて面白かった。
 宿で自転車を借り、島を時計回りに一周する。

     

 焼尻島は遠くから見ると平坦な島だが、けっこう起伏が激しく、普段自転車を乗り慣れていない俺には厳しい。
 だが、曇っていた空は晴れ間も見え始め、とても気持ちいい。

     

     

     

 そのうち牧羊地が見え始めた。焼尻産のサフォーク肉は最高級品として知られている。
 海の見える牧場で羊が草を食む風景は長閑で、まるでスコットランドのようだった(行ったことないけど)。

 続いて「オンコの荘」といわれる場所に向かう。
 オンコとはイチイの木のことで、イチイの原生林が特異な様相で立ち並ぶ一帯を「オンコの荘」という。焼尻島は三分の一の面積を原生林が占めているのだ。

     

 樹齢約300年の木々は、長年の風雪で、曲がりくねって枝が伸び、異様な雰囲気だった。

 特に変わった樹には「知恵の輪」とか「末広」とか、その樹に合った名前が付けられていて面白い。

 海の見える丘で独り茶を点てる。景色の良い場所でのお茶は、数段美味く感じた。




7月10日 焼尻島野点 会記



 真空断熱魔法瓶

 茶器 義山

 茶杓 銘 海風 拙作

 茶碗 吉川裕子作

 建水 ココナッツボウル

 茶巾筒 銀

 菓子 二人静 両口屋是清製

 菓子器 スチール製 ヤンポ



    

 島一周を再開する。下りはいいが、上りはけっこうきつい。

 島の南西の「鷹の巣園地」にからは、隣の天売島が大きく見えた。

 焼尻島も、小学校の前にだけ信号機があった。
 礼文島と同様に、交通ルールの教育用なのだろう。
 その後も上りと下りを繰り返し、何とか宿にたどり着いた。

    

 夕食は平目やホタテ、ウニの刺身、タコのコロッケ等と盛り沢山だった。
 隣の釣り客のおっちゃん達が、釣ったソイの刺身をお裾分けしてくれた。

    

 食後、再度自転車に飛び乗り、島の北西の「工兵街道記念碑」に向かう。
 ここからなら海に沈む夕日が見られると思ったのだ。何とか夕日には間に合ったが、海上に雲がかかっていて、今ひとつだった。

    

 部屋に帰ると、する事もない。窓からは潮騒と虫の声が聴こえるだけだ。
 遠い島にいるんだと、改めて感じた。





to be continued…


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